都心ではなかなか見ることのできな庭付き一戸建て。ひと昔前は多くの人の憧れの家だったと思いますが、地価の上昇や防犯の問題からあまり外庭を持つ家が少なくなってきました。そこで今注目されているのが中庭。外から見えない、見えづらいですし、それほど面積を取らなくても庭として十分活躍します。またプライバシーを気にせず住むなど、庭ならではのメリットも沢山あります。そこでこの記事では中庭のある家に住む5つのメリットをご紹介します。
中庭は外庭と違い、プライバシーを確保できるというところが最大のメリットではないでしょうか。庭が囲まれているため洗濯物を干したりするなどの生活感を隠すことができますし、子供たちの遊び場としても、BBQなどもあまり周りの目線を気にせずに済みます。もちろん家族だけのスペースですから、家の延長線上として空間を使うことも可能です。中庭と室内の境界線である縁側で、花火をしたりなどのイベントも自由にできますので、家族の憩いの場として庭がより活躍するといえるでしょう。写真は窪江建築設計事務所のHOUSE IN HAMAMATSU。
中庭を作ることによって、そこから光を取り込むことができます。一般的に家は北側の部屋が暗くなることがありますが、家の中心に庭があることで、そこから光が入ります。また取り込まれた光は、柔らかく拡散した光になりますので、直射日光よりも柔らかく、自然な光として居室を明るくしてくれるでしょう。また、トップライトも違い、植栽を植えたりすることができますし、植栽のある庭を経由した光は、より自然な印象を演出してくれるインテリアとなるでしょう。
中庭に面した窓は外部とつながっていないため、防犯のことを気にせず全開にすることができます。窓を開け放すことができると通気が良くなりますし、何よりも気持ちいいですよね。また家の中にこもった湿気やほこりなどを外に出すこともできますので、家の中も快適になります。都心の住宅では、窓は防犯を意識すると、基本は締め切ったりしないといけなかったり、年中カーテンを閉めているということもあるかと思いますが、中庭に面した窓はそういったことを気にしなくてよいといえるでしょう。
中庭はもちろん庭ですので、植栽を植えたりすることも可能です。ガーデニングが趣味の方はガーデニングもできますし、シンプルに木を一本植えるということも可能です。どちらにしろ緑を取り入れた庭は小さな自然です。これが家の中心や内部にあることで、室内と自然の距離がぐっと近くなり、自然を近くに感じることが可能です。近くに自然があることで、季節に移り変わりを感じることができますし、家庭菜園では、季節ごとの旬の野菜を手に入れることもできるかもしれません。
もし少し広い中庭を作ることができるなら、そこは子供たちの遊び場として機能するでしょう。もちろん騒音も外庭ほど気にしなくてもいいですし、作り方によっては単にプレイグラウンドではなく、家族の様々な活動を受け入れてくれる場所になります。そういった家族共有のスペースがあることで、家族のコミュニケーションが円滑になり、自然とゆるかな繋がりがある、一体感を感じる家にもなります。中庭が家族のコミュニティスペースになることで、より安心してリラックスできる家となるかもしれません。
撮影:多田ユウコ
いかがでしたでしょうか。様々なメリットがあることはご理解いただけたかと思います。そのほとんどが暮らしの楽しみに繋がる特徴といえると思います。庭が単に家と外部をつなぐ境界線としてではなく、庭そのもの自体が家の一部や内部になることで様々なメリットがあります。特に世代を超えて家族で済む場合は、様々な家族のアクティビティを四季ごとに受け入れてくれます。ぜひ中庭のある家を検討してみてはいかがでしょうか。
【中庭については、こちらの記事でも紹介しています】
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