リビングは家の中でも最も快適にくつろぎたい空間ですし、その分そこで過ごす時間も長くなると思います。そのため、その間取り決めでは他の部屋よりも多くの時間をかけてこだわりたい方も多いと思います。そこで今回は、リビングの間取りを考えていく上でのポイントを紹介していきたいと思います。ダイニングやキッチンともつながる家の中の中心的な空間ですので、後になって後悔しないように理想とする暮らしをしていける場所にしていきましょう!
リビングの間取りを考えていく上でまず最初にやっておきたいのが、そこでどのように過ごしていきたいかを具体的に考えることです。ソファあるいは床に座ってくつろぐのか、テレビはリビングあるいはダイニングで見るのか、子どもの勉強や仕事のためのパソコン作業などができるように作業スペースをリビングに設けるかなど、そこでの過ごし方を具体的にイメージしていくことで、自然と間取りのかたちが導かれるはずです。
リビングでの過ごし方が具体的になってくると、それとともにそこで必要となる家具も分かってくると思います。どのような家具が必要であるかということが決まってきたら、次はそれらの家具を配置していきましょう。ソファや収納棚など、リビングで使用する家具は比較的大きいことから、こうした家具が決まってくれば、最低限必要となるリビングの大きさも分かってきます。この辺りから、家具の寸法を詳細にくみ取りながら、図面の上で考えていくことで、デッドスペースを生み出さない間取りにもつながるでしょう。
写真:papamamahouse.com
【デッドスペースについては、こちらの記事でも紹介しています】
家の間取りを決めていく上で動線計画は重要な要素の1つですが、リビングでも当然この動線についてはきちんと押さえておきましょう。テレビの前を動線が通らないことなどのリビング内の他に、リビングとキッチン、あるいは玄関といった他の部屋への動線がどのようになるかも気を付けていきましょう。この場合、家族一人一人の生活を実際にイメージしていくと考えやすいと思います。子どもが帰ると、必ずリビングを通って子ども部屋に行く動線や、洗濯や料理などの家事動線など、一日の家族の動きを具体的に考えてみて下さい。
リビングに出来るだけ窓を大きく開けて、外から光や風が入ってきやすい明るく風通しの良い空間にしたいという方もいらっしゃると思います。ただし、窓が開いている場所には家具を壁付けで配置しにくいということも同時に念頭に置いておきましょう。収納棚など背の高い家具は基本的に壁のある場所に配置することになるので、窓の部分が広いほど、その配置もより制限されてしまいます。しかし、窓でも腰窓であれば、ソファ程度の高さの家具は壁付けすることが可能です。
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※ 窓の写真ページ
広いリビングに魅力を感じる方も少なくないでしょう。しかし、あまりに広いと、移動距離が長くなったり、掃除が大変になったり、冷暖房が効きにくくなったりと、いくつか不都合が生じることもあります。また、広いリビングのせいで他の部屋が小さくなってしまうことも当然考えられます。あまりに小さいと、窮屈で快適にくつろぐことができませんので、上でも述べたように、家具を配置しながら適切な広さを見つけてみて下さい。
近年はLDKが主流となっていることから、リビングがキッチンやダイニングとそのまま1つの空間にあることがよく見かけられます。しかし、LDKと言っても、リビングの間取りを考えていく中でLDKについて細かく見ていくと、LDKにも様々なかたちがあることに気付くと思います。対面キッチンでキッチンを少し切り離したタイプや、配膳がしやすいようにキッチンとダイニングの結びつきが強いタイプなど、少しずつ使い方や感じ方も違ってきますので、リビングとキッチン・ダイニングとの繋がり方も同時に考えていきましょう。
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