スツールでおしゃれなインテリアを作ろう

Aya F. Aya F.
Room S.W, 神永設計 神永設計 Study/office Plywood
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スツールとは、背もたれのない一人掛けの椅子のこと。そのシンプルな形状ゆえに、ちょっとしたときに腰掛けたり、ミニマルなインテリアにもピッタリだったりして、思っている以上に使い勝手のいい家具です。長時間座るのにはあまり向かないかもしれませんが、デザインによっては座りやすい形のものも。スツールを上手に取り入れて、インテリアをすてきにカスタマイズしてみませんか?今回は、いろんなお宅の実例をご紹介していきます。

スツールの魅力

スツールは、椅子の中でも最も古い形のものといわれています。そのシンプルな形状は、ミニマルなインテリアを作るときにもしっくりと馴染みます。また、デザインによっては重ねて収納することが可能であり、来客時の席の確保にも役立ちます。単純な形状ゆえに、椅子の中でもかなり安価に入手可能なので、学生さんの一人暮らし用にも手軽に取り入れられそう。椅子の高さや形、素材によっても印象がさまざまなので、インテリアのアクセントにも取り入れられるのが大きな魅力です。

おしゃれキッチンに

最近の住宅では、LDK空間をひとつにデザインしたものが多くみられます。小さなお子さんがあるご家庭や来客が多いお宅では、キッチンに立って作業をしながら他の人たちの様子がうかがえるのがとても便利ですよね。こちらは大阪の建築家・COIL松村一輝建築設計事務所の手がけたお宅。オープンキッチンのカウンター部分に、木のスツールが置かれています。料理中の家人と会話する場所として、また手早く食事を済ませる場所としても活躍しそうですね。

Photo: 笹の倉舎 笹倉洋平

ちょっと腰かけたいときに

背もたれのある椅子は、ゆったりと座るのに向いていますが、椅子が置かれる場所によっては、背もたれがそれほど必要ではないことも。こちらのお宅の洗面所では、背の低いシューメーカースツールと呼ばれる、三本足の椅子が置かれています。髪を乾かすときやスキンケアの時、または入浴中の家族とおしゃべりする時などにちょっと腰を掛けるのにちょうどよさそうですね。背もたれがないため、洗面台の下のくぼみにすっぽりと収まるのもポイントです。

複数の用途をこなす

家具は必要な数だけ、とシンプルライフを心がけられている方でも、急な来客があったときに座る場所がない、というのはちょっと困りますよね。ミニマルデザインのスツールを納戸にキープしておくのもアリですが、保管場所にも困る、というのであれば、例えばこちらのような家具はいかがでしょうか。シンプルな形の収納家具ですが、同じものを重ねて置くこともでき、さらにはスツールとしての利用も可能なのだとか。複数の用途をこなしてくれるのが大きな魅力です。玄関先にも使えそうですよね。

ミニマルインテリアに

すっきりとしたインテリアを目指すのであれば、背もたれのないスツールは、視界を遮ることがないため、おススメな家具です。こちらのダイニングキッチンでは、ワークトップと収納、ダイニングテーブルの役割を備えた家具に、背の高いスツールが置かれています。気の置けない友人たちと料理をしながらの会話にぴったりの空間です。ダイニングバーっぽいスタイリッシュな雰囲気も感じられますよね。

Photo: Anne-Sophie Annese

オブジェのように楽しむ

スツールは、座るための家具ではありますが、デザインによってはそれ以外にも用途が広がります。例えばこちらのスツール。北海道の大雪木工の手がけた家具です。シンプルなデザインで座面がフラットになっているため、こちらのように植木鉢を置くスペースとしても使うことが可能です。特に背の高いスツールでは、下に長く伸びるような蔓性の植物を置くと、それだけでとてもスタイリッシュに魅せることができます。飾って楽しむ方法もまた楽しいのではないでしょうか。

スツールなどの家具のレイアウトについては、こちらの記事で紹介しています】

※ リビング家具の上手なレイアウト方法まとめ

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