シンプルでスタイリッシュなミニマルな家にする方法

Takashi Sasaki Takashi Sasaki
Idokoro, ma-style architects ma-style architects Study/office
Loading admin actions …

建築やインテリア空間を出来るだけ少ない要素でつくり飾っていくミニマルスタイル。そんな住まいは、シンプルで洗練されたおしゃれさを持っていて、なおかつ透き通るような清潔感も兼ね備えています。しかし頭の中ではイメージ出来ていても、なかなか実際に思い描いたようにミニマルになってくれない難易度の高いインテリアスタイルでもあります。そこで今回は、住まいをシンプルでスタイリッシュなミニマルスタイルにする方法を紹介していきます。ミニマルの度合いも人それぞれですから、自分に合ったシンプルさを探してみて下さい!

床をシンプルにする

床をよく見てみると、各部屋の間にある扉の部分に段差があったり、バルコニーへの扉の部分にも段差があると思います。より少ない要素で部屋を飾っていくと、このような段差も邪魔に見えてきます。こちらのMA-STYLE ARCHITECTSが設計した住宅には中心に中庭があり、床が深みのある色の木で仕上げられた部分が外部となっています。見ての通り、外と内の部分がきれいに平らにデザインされています。デザイン性だけでなく、住みやすさの機能面でも取り入れたい便利でスタイリッシュな床です。

写真:Kai Nakamura

落ち着きのある色を使う

一般的にこのスタイルでイメージする色は白だと思いますが、もう少し幅を持たせて落ち着きのある色を使うこともできます。また壁をクロスではなくペンキなどで仕上げるとよりおしゃれになってきます。こちらのATELIER137 ARCHITECTURAL DESIGN OFFICEが手掛けた軽井沢の森に佇む山荘は、基本的に白を基調としたインテリアとなっていますが、一部の壁にはこのようにやさしい静けさのある色が使われていて、室内に柔らかなコントラストを与えています。

家具から始める

まず手軽に始められる家具から変えてみるのも1つの方法です。こちらは、ディンプル建築設計事務所による北海道にある美術館の芝生広場に設置するための椅子です。まるで薄い紙で出来ているような2次元的な見え方をしていますが、実は各部材が三角形になっていて、しっかりと椅子としての強度を持っています。座ると紙のように薄い板の上で浮遊している感覚になり、設置する芝生を押しつぶさないような表現を生み出しています。このようなミニマルな家具を選りすぐってみて下さい!

写真: Yuji Kotani

一度に部屋全体を変えてみる

他のインテリアスタイルからミニマルスタイルに徐々に変えていくのはなかなか難しいことです。この際、徹底的に部屋全体を一気に変えてみてはどうでしょうか?あるいは、リノベーションで家全体を変えてみましょう。こちらは、AIRHOUSE DESIGN OFFICEが手掛けたもともと倉庫だったものをリノベーションした住宅です。一切空間を遮る柱がなく、1つの大きなリビングルームとしてデザインされています。このように建築家と一緒に、家全体としてシンプルな空間づくりをしてみて下さい!

モノを見えないところに収納

出来るだけモノを少なくするのが、このインテリアスタイルで一番求められることですが、倉庫や納戸に仕舞っておくにも限りがありますし、出来れば捨てずにミニマルにしたいですよね。そんな時は、見えないところにモノを仕舞っておけるように収納スペースをつくりましょう。こちらの和室は、畳の下に収納スペースをつくり、それを利用してほりこたつを設置する工夫がなされています。色々と工夫しながら隠し収納を利用していきましょう!

細部までミニマルに

部屋の全体がシンプルにまとまってきたら、仕上げに細部を詰めていきましょう。扉の取っ手や窓のサッシや照明のスイッチなど、細かいと思われるかもしれませんが家具や壁・床をシンプルに洗練させていくと、そういった細部が浮いて見えてくるので、自ずと変えたくなってくるのではないでしょうか。

写真:Koichi Okuwaki & Yoshiyuki Suzuki

Need help with your home project?
Get in touch!

Highlights from our magazine