ストーリーのあるリビングレイアウト

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KOTESASHI HOUSE (小手指の家), TATO DESIGN:タトデザイン株式会社 TATO DESIGN:タトデザイン株式会社 Living room
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リビングレイアウトって難しいですよね。家の中で一番人が集まるリビングルーム。そこは家族の団らんの場であったり、友達を招いて楽しいひとときを過ごす場であったり、時には一人静かに過ごす場所であったりします。だからこそ、そこに住む人達の暮らしに違和感なく溶け込むレイアウトが必要になってきます。今回はそんなストーリーのあるリビングレイアウトを選んでご紹介します。

空間をコーディネートするリビングレイアウト

こちらの「大正ロマンを感じる家」はインテリアショップも運営するZUIUN建築設計事務所により設計されました。事務所のコンセプトに「家具から始まる家づくり」を揚げている通り、内装のデザインと家具のレイアウトが絶妙に調和しています。特に、リビングテーブルを低いタイプにすることで、椅子に座ったときと床に座ったときの目線の高さを意図的に変えるよう計画されています。これからもここには、様々な場面のストーリーが生まれることでしょう。

自然とゆったり暮らすためのリビングレイアウト

こちらは、生まれ育った故郷に家を築くことを望まれたクライアントの住まいです。選び抜かれた数少ない家具だけをレイアウトしてゆったりとした空間を作っています。そして薪ストーブの存在が、さらにその空間の価値を高めています。家具を最小限に抑えたため、部屋でくつろぐとき目に入ってくる物は外に広がった風景だけ。まさに自然とともにゆったりと暮らすという希望が叶えられたリビングルームと言えるでしょう。

シンプルな北欧モダンリビングレイアウト

こちらの木目調で揃えられた壁とフローリングの美しさを最大限に生かせるように集められたエレガントな北欧インテリアの数々。白をしっかりとテーマカラーに選んであるのでごちゃごちゃと色が混じり合うことなく、落ち着いたリビングレイアウトになっています。ストライプで更なる統一感も醸し出しています。

海を望めるリビングルームのレイアウト

こちらの住宅の外観はシンプルな長方形の形をしています。そして、そのほぼ中央に大きくレイアウトされた部屋には、テレビ用液晶パネルがはめ込まれた壁と向かい合うようにソファが一つだけ置かれています。海と暮らすこの家では、きっと他の物は何も必要ないのでしょう。その上、奥行き3メートルのテラスに水を張り、テラスの延長線上に海がつながって見えるように計画されています。木でできた物を一切使用していないこの無機質な空間が冷たく見えないのは、このように住居空間が自然と一体化して暮らせるように考えられているからなのでしょうか?

写真撮影:三好芳昭

畳床のあるリビングレイアウト

天井まである大きなガラス戸をすべて収納部へ引き入れて外部と内部の境界をなくすことができる住まいです。床のレベルを下げたところに縁なしの畳を敷き、和室の様に使うことも、洋室のように腰掛けることもできる機能的なリビングができました。この部屋ではテーブルだけが可動式の家具になります。そしてお気に入りのファブリックで作ったクッションを何点か置くだけで気持ちよくくつろぐ場所ができます。畳の上で横になり大きく開け放した開口部から外の空気を吸い込むと、自分が家の中にいるのか外にいるのか分からなくなってしまう・・・そんなレイアウトですね。

インダストリアルなリビングレイアウト

最近では個人住宅においてもインダストリアルなインテリアが好まれるようになりました。しかし、「暮らし」がそこにある住空間では“格好良さ”と同じぐらい“居心地の良さ”が重要になってきます。この写真のリビングルームはパーテーション機能のある本棚とソファを壁際にすっきりレイアウトし、全体をモノトーンでまとめています。しかしモノトーンでまとめるということは時折暗いイメージになってしまうことがあります。ここではたった4色のクッションをレイアウトすることで、よりスタイリッシュな空間を作り出しています。

みんなでゆったりできるリビングレイアウト

「どこにでも座れる=座り方のバリエーションが豊富な家が出来上がった」と語っているのは、東京は千駄ヶ谷に事務所を構える「TATO DESIGN」。インテリアのほとんどは依頼主のお気に入りのもので、「住む人の好きなものが詰め込まれた部屋、その空間が一番心地よい」という考えを尊重して作られています。自分だけではなくお客さんすべてに「心地よい居場所」を提供できる素敵なリビングルームになりました。

大きいリビングレイアウト

大きいリビングルームになればなるほど、部屋全体のレイアウトが難しくなってきます。できれば部屋全体の色のトーンを一つにしてインテリア小物や小さな家具でポイントになる色を入れていくのが一番間違わない方法でしょう。こちらの住宅ではインテリア全体をグレーで統一し、ポイントカラーの赤をクッション、ハイチェアーと照明器具に使い、大きい部屋ですがすっきりとまとまっています。そして、グレーに統一した部屋が退屈にならないよう印象的な壁紙を使っているところに、住む人の暮らしを楽しむ意欲が感じられます。

自然の静かさをダイナミックに感じる和室リビングレイアウト

こちらの部屋は井上久実設計室の作品で、自然に溶け込む「静かな住まい」と自然の雄大さに向き合う「ダイナミックな住まい」の対極を表現している。家のすぐ向かいにある池からの反射光を室内にふんだんに受け、近くの川のせせらぎが聞こえてくる「禅」な空間に仕上がっている。内装は現地で伐採した桧の6寸の柱と地元の杉の厚板、地元杉原紙の和紙をふんだんに使い、自然の香りに包まれるようデザインされている。

躯体を利用したリビングレイアウト

この部屋は意図的に躯体の一部をインテリアの素材になるようレイアウトされています。ソファーの上のクッションににピンク色を使用していますが、この壁の効果で部屋の雰囲気がソフトになりすぎるのを抑えています。そして、床に敷いたラグとクッションの柄など個性的ですがほどよく調和して住む人のセンスが感じられます。

「ナガヤネの家」の長いリビングルーム

広くて長い敷地を生かした住宅の部屋の例がこちらです。長い形の家は動線を計画するのに苦労しますが、この家は敷地の形に逆らうことなく長手方向に部屋を配置するというシンプルなレイアウトになっています。土間を挟んでキッチンがあるので、いわゆるリビングダイニングとは趣が違いますが、それでもキッチンにいる者が孤立せず、それどころか人の気配や外の空気も一緒に感じることができます。

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