大人の色気のある空間の作り方

こちらはオランダのインテリアコーディネーターによるモダンなリビングのコーディネートです。黒を基調にまとめられた部屋は落ち着いたラグジュアリーな空間になっています。ゆったりと寛げそうな大きなソファや、温かい光を投げかけるシャンデリアの風情が品の良い大人の時間を演出します。ベルベットの柔らかいつや感も妖艶な印象です。棚をデコレーションするオリエンタルな置物も神秘的な雰囲気を醸し出していますね。

こちらは ARTECHNIC ARCHITECTSの設計によって建てられた別荘です。森の中に突然現れる大きな貝殻のような丸みを帯びたコンクリートの外観が特徴的です。寒冷地であり、また湿度も高いという厳しい自然状況を鑑みてコンクリートのお家を地面から浮かせて作るという形が取られたそうです。屋内も曲線で構成されており、静かな洞穴の中のような空間は妖艶な雰囲気を持っています。家具の下から穏やかに室内を照らす間接照明が、曲線の壁の柔らかい印象を最大限生かし、大人っぽい、品のある色気を感じますね。このようになだらかな曲線や、ぼんやりとした照明によるデコレーションで、隠された部分をあえて残すことで落ち着いた大人の空間に近付くことが出来るのではないでしょうか。

一日の疲れを癒す空間の代表格であるお風呂も、大人っぽく落ち着いた雰囲気にしてみましょう。建売住宅を全面的にリノベーションしたこちらのお家は、フロアごとに違った表情を見せ、家族みんなが楽しめる空間に仕上げられています。バスルームは陰影のあるタイルが張られ、落ち着いた印象です。バスタブにはジェット機能と七色照明がついており、色によってまた雰囲気も変わりますね。写真のようなブルーライトだと、暗色の壁の与える大人っぽさと相まり、妖艶な雰囲気になりますね。

こちらは六甲山の南側山麓に建てられたアトリエ、ゲストハウスに、オーナーの住宅を増設したお宅です。コンクリート打ちっぱなしの外観がモダンでスタイリッシュな邸宅です。ベッドルームには柔らかい色合いのカーペットが敷かれ、シンプルながらも緩い曲線を描くスタンドが個性的な照明が、余裕を感じる大人の空間を作り出しています。ベッドのヘッド側だけ黒くした壁と赤いソファが淡い色合いの中にコントラストを生んで、色っぽさを演出していますね。

生活の中で作業を行う場であるキッチンは、ムーディーな空間にデコレーションすることの難しいスペースと言えるかもしれません。暗ければ細かい調理が出来ませんし、物が多くなりがちなキッチンは生活感が出やすい場所でもあります。そんな時は色を使って大人っぽい色気を演出してみてはいかがでしょうか。メキシコの建築家によるこちらの住宅のキッチンは、棚を覆うドアが一面つやのある赤色で、妖艶さを感じます。食器や調理器具の目隠しになることも落ち着いた印象を作る一つの要素となっていますね。左手に見える窓は開けることが出来るようになっており、キッチンカウンターに繋がるバーカウンターでくつろぎながら夜の庭を眺めれば、それはとても贅沢な大人の時間となります。

こちらはロシアのデザイナーによる壁のデコレーションです。埋め込み式のブルーライトと不規則にぶら下がったいくつもの小さな照明の光が黒い壁をぼんやりと照らし、独特の幻想的な雰囲気を作り出しています。既存の壁にもこうして照明での遊びを取り入れることで、昼間とは違った印象の部屋を演出することが出来ます。