アシンメトリーとシンメトリーのデザイン比較

Takashi Sasaki Takashi Sasaki
スバコ, 藤森大作建築設計事務所 藤森大作建築設計事務所 Modern living room
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アシンメトリーとシンメトリーの概念は、おしゃれなエクステリアやインテリアのデザインを決めていく上で重要な考え方の1つです。こうしたデザインの概念をしっかりと理解することで、思い通りのデザインスタイルを実現することも難しくありません。そこで今回は、アシンメトリーとシンメトリーのデザインの特徴や考え方を比較して見ていきたいと思います。こうしたおしゃれなデザインのコツを掴んで、すぐにでも住まいのインテリアで実践してみて下さい!

アシンメトリーとシンメトリーとは

アシンメトリーとは、ある軸線に対して形や配置、色などが左右非対称であることを指し、シンメトリーとは、その逆で、ある軸線に対して形や配置、色などが左右対称であることを指します。建物そのものの形やインテリアなど、建築デザインと非常に密接に関係があり、こちらの畠中秀幸 × スタジオ・シンフォニカ有限会社が手掛けた通り庭を軸にした左右対称の建物構成での二世帯住宅のように、左右対称・非対称が建物のデザイン面だけでなく機能面にもつながる重要な要素となります。

写真:畠中秀幸 × 土田晃嘉 × スタジオ・シンフォニカ

アシンメトリーのモダンな印象

ここからは、アシンメトリーとシンメトリーのそれぞれのデザインについて詳しく見ていきましょう。まず、アシンメトリーで構成される空間は、モダンな印象を生み出してくれます。非対称な形や家具の配置によって、空間に動きがもたらされ、軽やかな雰囲気のモダンな印象をつくり出すことができます。建物の形やプランニング、さらにはインテリアや家具の配置などにおいてそうした点に注目してみて下さい。

アシンメトリーの和の空間

左右非対称の構成は、和の空間にもよく見られます。シンプルで要素の少ないアシンメトリーな空間構成は、ミニマルな和風の印象を生み出すにはぴったりです。特に、そうした少ない要素の空間やインテリアデザインでは、余白も意識しながら構成していくことがより重要になってきます。こちらの住まいのように、先程のアシンメトリーな構成のモダンな印象と合わせて、おしゃれな和モダンなスタイルを生み出すにも最適なアイデアとなるでしょう。

写真:寺島 博美

シンメトリーのクラシックな印象

アシンメトリーの構成では、軽やかな動きのあるモダン、あるいは和の印象が生み出されますが、その構成がある軸線に対してシンメトリーになるだけで、どっしりとした重厚感が感じられるようになり、クラシックな印象が生み出されることにつながります。そうしたデザインの住まいについては、「クラシックかつモダン・ユニークな魅力を持った家」も参考にしてみて下さい。

シンメトリーの洋の空間

アシンメトリーの和の空間に対して、左右対称の構成は、洋の空間によく見られます。住まいの外観を洋風のイメージにしたい方にはおすすめのデザインの方法の1つですし、インテリアデザインにおいても、規則的で安定感が感じられる構成は洋風な印象にもつながります。また、華麗なインテリアデザインとの相性も、シンメトリーの構成やデザインは抜群です。

最後に

こうした左右対称・非対称のデザインは、家づくりやインテリアデザインにおいて様々な場面で出てきます。シンメトリーのデザインでは、構成や配置などを意識することも大事ですが、色や素材について対称性をつくっていくことも試してみて下さい。アシンメトリーのデザインでは、シンメトリーから少しだけずらしてみるだけで、そこに動きが生まれ、軽やかな空間やデザインが出てきます。そうした対称性について少し意識しながら、家づくりを楽しんでみて下さい!

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