住宅の外観はその印象を左右する大きな要素ですが、中でも「家の顔」としてこだわりたいのが玄関ドアですね。玄関ドアのデザインってどんなものがあるの?防犯対策は?玄関ドアの気になるあれこれをまとめました。
玄関ドアの種類は「形状」「素材」によっていくつかあります。まず形状から見ていきましょう。
片開きドアはもっとも一般的な形状の玄関ドアです。間口が狭い玄関にも設置できるため採用率が高いということもあり、他の形状の玄関ドアに比べてデザインが豊富です。また金額を抑えたい場合にもおすすめ。
ドアが2枚あるり両開きドアは、美容院やブティックなどで時々見られますね。住宅でとりいれるととてもゆったりとした雰囲気の玄関スペースになります。開口寸法が広いため自転車などを玄関内に入れたいという場合は使いやすいですよ。
引き戸は2枚のドアを横にスライドさせるタイプです。開きタイプのように開閉時のスペースが必要ないので、玄関内やアプローチ部分を広く使えます。
同じ広く使えるというタイプは親子ドア。片開きドアの横に小さなドアがついていて大きく開きます。デザイン性にも富んでいるので玄関まわりをよりおしゃれにゆったりさせたい人にはおすすめ。
また、片袖ドアや両袖ドアは、ドア部分の左右どちらか、もしくは両側にガラスがはめこんであるドアです。玄関内にあかりを取り入れたいけれどドア本体はシンプルにしたいという場合はこのタイプがいいでしょう。玄関の中が明るくなるので開放感も高まりますよ。
そして素材。主に木製と鉄やアルミなどの金属製があります。木製はやわらかく自然な雰囲気、金属製はシャープでクールな雰囲気を演出できます。
空き巣などの犯罪が増えてきた現代では、住宅の防犯についての関心も高まっていますね。慣れた空き巣犯は玄関から堂々と侵入することが多いということもあり、玄関ドアの防犯対策はチェックしたいところ。
防犯対策がされている玄関ドアは、スマートコントロールキーや鍵のコピーがしにくいディンプル錠などのピッキング防止機能や、1つのドアに2ヶ所鍵をつける2ロック方式がとられています。
また、築年数が経った住宅の場合、玄関ドアとドア枠の間にすきまができていることがあります。このすきまにバールなどを差し込んでこじ開けられないように、すきまをふさぐガードプレートを玄関内からつけておくといいですね。ガードプレートはホームセンターなどで簡単に購入できます。
住宅の玄関ドアのデザインは実に多彩になってきました。
たとえばこんな両開きのドア。ハンドルが大きく、桟を入れて和にも洋にも合わせられるデザインがとても素敵ですね。ガラスが入っているので明るさも確保できます。玄関はまさに家の顔ですから、こんな風にデザインにしっかりこだわってみたいもの。
玄関ドアのスタイルもいろいろあります。
こちらは親子ドアですが、門扉から短いアプローチを抜けた先に自然な動線で入れる寸法になっています。「入ってみたい!」と思わせる魅力がありますよね。
こちらは片袖ドアですが、壁面収納脇に設けられた採光窓とのバランスが美しいです。
新築やリフォームの際はつい間取りや内装に気がとられてしまいがち。しかしどんな玄関ドアを選ぶかは住宅の外観を決めるにあたってとても大切なポイントです。デザインや機能と予算とのバランスを考えながら選んでいきましょう。
【ドアや扉については、こちらの記事でも紹介しています】
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