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建物の敷地内にある中庭。外から見られることもなく完全にプライバシーが確保されたプライベートな屋外空間です。中庭があると少しのスペースでも植物を植えることができ、都会では自宅でなかなか感じることができない四季の移り変わりの風景も楽しむことができます。最近では床がウッドデッキやテラコッタのものなど、部屋のインテリアや建築に合わせた様々な種類の中庭があります。読書をしたり、植物の手入れを楽しんだり、ホームパーティーを開いたり・・・と、そこでの過ごし方は人それぞれ。どのような中庭があるのか幾つか見ていきましょう。
玄関の扉を開けるとそこはエントランスホールと中庭。そうです、また屋外になるのです。こちらは大阪の建築事務所プラスアトリエ一級建築士事務所が手がけた3F建ての住宅です。太陽の光がたっぷり入るオープンなウッドデッキの中庭がエントランスホールとリビングへ直接つながっていることでより開放的な空間になっています。エントランスにも自転車やバイクなどの趣味も楽しめそうな十分なスペースがあります。中庭に植えられた大きな木が心地よい木陰を作り、ゆったりとした良い時間が過ごせそうですね。
京都の建築事務所有限会社TEAMWORKSが手がけた京町屋の要素を取り入れたこちらの住宅は、囲炉裏のある板間のリビングから眺めることができる中庭に伝統的な日本庭園のスタイル「枯山水」を取り入れました。青々とした苔と石で川の流れや水の波紋が表現された枯山水を見ていると自然と心が落ち着きます。庭の周りに植えられた植物からは四季を感じることができ、縁側に座るだけで静かでゆっくりとした時間が流れていくことでしょう。
山梨のスタジオ・ベルナが手がけたこちらのリビングから繋がった中庭スペースのウッドデッキは、扉を全開にすればまるで一つの空間のようです。室内から裸足のままで屋外に出てくつろぐことができ、屋根のかかっている部分に籐のテーブルとソファが置かれていて、まさに第２のリビングとして過ごすことができます。室内と屋外をつなげることでホームパーティーなども快適に楽しめそうな空間ですね。
こちらは福島のLITTLE NEST WORKSが手がけた物件です。ぐるりと部屋に囲まれたスペースに作られた中庭には昼間は気持ち良く光が降り注ぎ、室内に明るさと気持ちの良い風を送ります。完全にプライバシーが確保された空間に置かれているのはこだわりのミッドセンチュリーのチェアのみです。室内から見るとそれらはまるでオブジェのようです。星空の下、家族や友人とこのお気に入りのチェアに座ってお酒やバーベキューなどゆったりとした大人の時間を楽しみます。
こちらの住宅は大阪の建築工房なかしま一級建築士事務所が手がけた物件です。リビングから中庭を通して和室を見ることができ、そのまま奥の外庭へと視線は続いていきます。京町屋の要素を取り入れた住宅で、風も同じように室内を一直線に吹き抜けていきます。優しい色の壁に囲まれたシンプルな中庭が心を落ち着かせてくれてます。さらにそこに植えられている１本の木が気持ちのよい風の流れと、四季のうつり変わりを心地よく感じさせてくれることでしょう。
大阪の建築事務所、ATELIER Mが手がけた鉄筋コンクリートのこちらの住宅は、キッチンに立つと目線の先にはダイニングの向こう側に中庭に植えられたグリーンが見えます。わずかな空間からでも自然を感じることができ、人は自然と共に生きているということを実感できるよう庭木には配慮されているようです。打ちっ放しコンクリートの無機質さと有機的なグリーンの組み合わせがおしゃれな空間を作り出していますね。
【中庭については、こちらの記事でも紹介しています】
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